大分析あっという間にメキメキアニメ・ゲームが大売り出し

今回取り上げるのは、伏見つかさによるライトノベル作品の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」である。
千葉市をイメージの舞台にして、物語は始まる。主人公の高坂京介は、才色兼備の妹、
高坂桐乃とろくに話も聞かない、険悪な仲となっていた。ある日、あることがきっかけとなって、
京介は桐乃の秘密を知ってしまう。桐乃は「人生相談がある」と京介に話を持ちかけるが、
それはなんと、エロゲー いちごの館やアニメに夢中のオタクとなっている妹、桐乃当人のことだった。
こういった、桐乃の趣味は周囲の軋轢を引き出してしまうこととなる・・・。
このように、本作品は、単純に題名から推測されるような妹と仲の良い兄との関係を描いた作品ではなく、
妹と仲の「良くない」兄との関係を描いた作品だ。
これが著者自身の最後の作品だと意気込んで書いた・
電撃文庫の中でも当初は注目度は皆無だったという本作品。
しかしながら、ふたを開けてみれば、百万部以上、売れているというのだから驚愕に値する。
伏見氏自身の経験やサブカルチャーに対する個人的な価値観の相違を見事に描き出した本作品。
谷川流による「涼宮ハルヒ」シリーズのように、小説は一人称視点で語られているのも特徴であり、
人気度が高い理由となっているといえるだろう。
続刊は出版されているものの、第一巻ほどのインパクトはないが、いわゆるライトノベル特有の「ダレさ」は皆無。
特に、第一巻は、結末までにいたる、ライトノベルに多分に求められるスピード感十分の本作。
気になる方は、まず第一巻からチェックしてみてほしい。